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農林水産技術会議

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令和元年度スマート農業実証プロジェクト 農業者REAL VOICE 第2弾 - 畑作・園芸等 編 -

令和元年度からスタートした「スマート農業実証プロジェクト」について、1年が経過し、その成果が出てきました。今回は、そのうち畑作・園芸等の実証農業者7名の生の声をお届けします!

これからスマート農業に取り組もうとする方や既に取り組んでいらっしゃる方にご覧いただき、今後の農業経営にスマート農業技術を導入するきっかけにしていただきたいと考えています。

  • REAL VOICE NO.9 岡田農場(北海道更別村)

    • 畑作
    • ロボットトラクタは、何も操作しなくても作業が正確にできるので、誰でも扱いやすい。
    • ロボットトラクタを導入したことで、(収穫作業の)労働時間が1人分(25%)削減できた。
    • 岡田農場をスマート農業の実践の場にし、他の農業者に普及していきたい。
  • REAL VOICE NO.10 TMRセンターアクシス&漆原牧場(北海道中標津町)

    • 畜産
    • (飼料作物の)収穫時の自動記録システムによって、進捗管理に要する時間が11%ほど減少。
    • 今年増設した牛舎と新たに導入した搾乳ロボットで、約3年で2200tくらいの生産量までもっていくことも可能だと考えている。
    • 畜産のスマート化について、実際に計根別に見に来て、地元に持ち帰って発信してもらいたい。
  • REAL VOICE NO.11 園芸メガ共同利用組合(秋田県男鹿市)

    • 花き
    • 耐候性赤色LED電球で開花抑制を行うことで、植え付けたキクの9割以上を需要期に確実に出荷できるようになった。
    • 自動直進機能付きうね内部分施用機によって、事前準備がなくなり、従来より4割の労働時間削減。
    • (実証プロジェクトを通じて)いろいろな機械や技術を導入したことで、今後経営の幅が大いに広がる実感を得た。
  • REAL VOICE NO.12 (株)エア・ウォーター(長野県安曇野市)

    • 施設園芸
    • 人材確保が非常に困難な地方都市において自動収穫が行えるようになれば、大きな問題解決の一助になる。
    • 人手収穫は、熟練度により適期判断に差が生じるが、収穫ロボットは条件に基づき的確に収穫するので適期を逃さず収穫できる。
    • 新型コロナウィルスの影響で、海外からトマトが入ってこなくなり、国産需要が高まった。国産トマトの生産を増やしていくには、人材確保・人件費の課題があり、収穫ロボットに期待している。
  • REAL VOICE NO.13 井澗農園(和歌山県上富田町)

    • 果樹
    • 従来は、かん水作業を始めるまでに(準備で)40分かかっていたが、自動かん水装置を使えば、スマートフォンで2分ほどの設定で作業開始できる。
    • 自動かん水装置の通信・制御ユニットは、隣接する複数農家と共有することで、さらなるコストダウンが可能。
    • 私が就農した時と比べると、スマート農業技術によって、新規就農者にとってはるかに条件は良くなっている。スマート農業技術は、新規就農の後押しになる。
  • REAL VOICE NO.14 (株)ジェイエイフーズみやざき(宮崎県西都市)

    • 露地野菜
    • ロボットトラクタに耕うんさせながら、畝立て、肥料散布を同時に行えるようになり、作業によっては倍の効率が出せるようになった。準備時間全体で7割ほどの労働時間が削減された。
    • 収穫データや生育管理予測データとAIの予測を組み合わせることで、半日かかっていた作業が30分に短縮された。
    • ほ場に入る必要がないドローンによる追肥によって、雨の直後でも計画通り作業ができ、また葉を傷つけるリスクや病気蔓延リスクが低減。
  • REAL VOICE NO.15 鹿児島堀口製茶(有)(鹿児島県志布志市)

    • ロボット茶園管理機(摘採機と中切機)の導入により、20%の労働時間削減につながった。
    • 経営管理システム等で情報の見える化を行い、経営者以外でも、客観的に生産工程が把握できるシステムを構築している。
    • 海外に輸出できるお茶の原料の生産にスマート農業技術を使用し、海外に活路を見出していきたい。

お問合せ先

農林水産技術会議事務局研究推進課 スマート農業実証プロジェクト推進チーム
広報グループ

代表:03-3502-8111(内線5891)
ダイヤルイン:03-3502-7438