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農林水産技術会議

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平成23年度「被災地の復興のための先端技術展開事業」の研究概要及び実施状況について

農林水産省では、東日本大震災の被災地域を新たな食料生産地域として再生するため、宮城県内に「農業・農村型」の、岩手県内に「漁業・漁村型」の研究・実証地区を設け、先端的な農林水産技術を駆使した大規模実証研究を実施しています。

事業内容

東日本大震災の被災地を早期に復興し新たな食料生産地域として再生するため、我が国に蓄積されている多数の農林水産分野の先端技術を組合せ、最適化し、被災地域内で早急に実証することで、その普及・実用化を促進することが必要です。

このため被災地の復興計画を踏まえつつ、農業および水産分野の大規模な実証研究を早期に開始し、有効性が確認された技術を速やかに復興に活用するとともに、最適化された技術を体系化し、成長力のある新たな農林水産業を支える技術として発信します。

農林水産省ではこのような観点から、平成23年度第3次補正予算を活用し、早急に研究に着手すべき課題を以下のとおり精査した上で、先行して一部研究に着手しました。

 

研究・実証地区の設定

本事業では、多岐にわたる実証研究を、分かりやすく効率的に実施するため、被災地域内に「農業・農村型」、「漁業・漁村型」の研究・実証地区を設定し、各種実証研究を展開しています。この研究・実証地区は、各県との協議を通じ、以下のとおり設定しています。本研究事業においては、当該研究・実証地区内で実証研究を実施する他、生産者や事業者の皆さまとの連携を図ります。

 

「農業・農村型」の研究・実証地区:宮城県南部沿岸地域(名取市岩沼市亘理郡亘理町亘理郡山元町

「漁業・漁村型」の研究・実証地区:岩手県釜石市周辺

 研究・実証地区の設定

大規模実証研究の内容

(研究課題1)そ菜・果樹実証研究

【研究内容】

被災地域周辺で生産可能な野菜中の機能性成分の評価および生産環境に伴う同成分の変化に係る調査を開始しました(詳しくは→こちら(PDF:373KB))。

また、津波被災地でも迅速に展開可能な果樹栽培技術に関する実証研究を開始しました(詳しくは→こちら(PDF:377KB))。

 

 果樹生産利用03 果樹生産利用01

(果樹栽培実証研究用の雨除けハウス)

 

【研究実施機関】

宮城県農業・園芸総合研究所

独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構

東京大学

慶応義塾大学

 

【研究実施場所・協力機関】

(機能性成分の評価)宮城県特産のイチゴ、ナス科野菜の抗酸化能評価等を実施。

(果樹栽培技術関係)宮城県亘理郡山元町内において、現地実証試験を実施。

 

(研究課題2)施設園芸実証研究

 【研究内容】

トマトおよびイチゴの高品質な生産を進めるため、太陽光を利用した試験用の大規模園芸施設を設置しました。

また、各種環境制御技術及び生産支援システムの導入試験を開始しました(詳しくは→こちら(PDF:486KB))。

 

【研究実施機関】

宮城県農業・園芸総合研究所

独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構

イシグロ農材株式会社

カネコ種苗株式会社

トヨハシ種苗株式会社

慶応義塾大学

宮崎県農業総合試験場

 

【研究実施場所・協力機関】

宮城県亘理郡山元町内において、試験研究用の園芸施設を整備。

 大規模施設園芸02 大規模施設園芸01

 

(研究課題3)水産業・増殖業実証研究

 【研究内容】

アワビの放流用種苗の増殖システムを導入し、飼育環境を制御した緊急増殖技術の実証研究を開始しました(詳しくは→こちら(PDF:458KB))。

 

【研究実施機関】

岩手県水産技術センター

 

究【研実施場所・協力機関】

岩手県釜石市の水産技術センター内において、実証研究を実施(写真下:簡易ハウス内で水槽を加温し親貝を育成)。

 簡易ハウス内で水槽を加温し親貝を育成

研究環境の整備

技術・経営分析研究

【研究内容】

 実証研究を行う個々の技術を体系化し、経営体単位での導入効果について分析を行うため、実証研究の対象となる経営に関する各種情報の収集・分析を開始しました。

(詳しくは→こちら(PDF:313KB)

 

 【研究実施機関】

宮城県農業・園芸総合研究所

独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構

岩手県水産技術センター

 

開放型研究室(オープンラボ)の開設

全国の産学官の研究者が研究情報の共有や相互の調整を行うとともに、全国の研究機関および農林漁業者等への情報発信を行う拠点機能をもつ開放型研究室の整備に着手しました。

今後、各研究プロジェクトの推進に伴い、開放型研究室を活用しながら成果の共有を進めます。

 

【農業・農村型実証研究】

宮城県名取市にある、宮城県農業・園芸総合研究所の1階を利用(平成23年度においては、同研究所が耐震工事中のため暫定開設)。

 

 宮城県農業・園芸総合研究所宮城県農業・園芸総合研究所

 (写真左:宮城県農業・園芸総合研究所(1階左部分をオープンラボとして活用)。写真右:オープンラボ用に確保した部屋(平成24年2月現在)

 

【漁業・漁村型実証研究】

岩手県釜石市にある、岩手県水産技術センターの1階を利用(平成23年度においては、同センターが復旧工事中のため暫定開設)

岩手県水産技術センター

(写真:岩手県水産技術センター)

 

 平成24年度「食料生産地域再生のための先端技術展開事業」との関係

平成24年度には、より多くの分野で、被災地の農業及び水産業の復興を加速するための事業を展開することとし、復興庁と協力し、「食料生産地域再生のための先端技術展開事業」を実施をしています。

平成24年度からは、新たに「土地利用型営農技術の実証研究」「露地園芸技術の実証研究」等の研究を開始し、平成23年度より開始した研究と一体的に事業を展開しています。

(農業・農村型実証研究の構成については→こちら(PDF:327KB)

(漁業・漁村型実証研究の構成については→こちら(PDF:248KB)

 

参考資料

「被災地における先端技術展開事業」委託事業実施要領(PDF:228KB)

東日本大震災からの復興基本方針(平成23年7月29日東日本大震災復興対策本部)

宮城県震災復興計画~宮城・東北・日本の絆再生からなる発展へ~(宮城県庁のページへリンク)

岩手県東日本大震災津波復興計画・復興実施計画(岩手県庁のページへリンク)

お問合せ先

農林水産技術会議事務局研究推進課産学連携室

担当者:高橋、田部
代表:03-3502-8111(内線5897)
ダイヤルイン:03-6744-7043
FAX:03-3593-2209

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