平成28年4月15日
農林水産省
「平成28年度からの「知」の集積と活用の場の構築に向けた展開方向」の公表について
農林水産省は、「「知」の集積と活用の場の構築に向けた検討会」における議論を踏まえ、「平成28年度からの「知」の集積と活用の場の構築に向けた展開方向」を公表します。 |
1.概要
農林水産省は、農林水産・食品分野に他分野の知識や技術を導入し、革新的な研究成果を生み出すとともに、それらをスピード感を持って商品化・事業化に導き、農林水産・食品産業のイノべーション創出に繋げる新たな産学連携研究の仕組み(「知」の集積と活用の場)づくりを行うこととしております。
このため、平成27年5月から「「知」の集積と活用の場の構築に向けた検討会」を開催し、平成27年9月に「「知」の集積と活用の場の構築に向けた検討会中間取りまとめ」を公表しました。その後、本事業の周知や試行的な活動を実施するとともに、更に検討会で議論を重ね、平成28年度からの本事業の実施に向けた方向性を「平成28年度からの「知」の集積と活用の場の構築に向けた展開方向」として取りまとめました。
今後は、本取りまとめの内容を踏まえつつ、「知」の集積と活用の場づくりを進めていく予定です。
2.主な内容
平成27年9月の中間取りまとめにおける、「知」の集積と活用の場の基本的なあり方を踏まえ、以下のとおり取組を進めます。
(1)「知」の集積と活用の場の3層構造
中間取りまとめにおいて「知」の集積と活用の場は、i.産学官連携協議会、ii.研究開発プラットフォーム、iii.研究コンソーシアムの3層構造により構成することとされました。平成28年度からの本格実施についてもこれを基本とし、
i.産学官連携協議会では、農林水産・食品分野と他分野の幅広い組織・人材を会員として、会員の相互交流や生産現場から消費に至る様々な情報交換を通じ、共通の研究課題に取り組む研究開発プラットフォームの形成を促進します。
ii.研究開発プラットフォームでは、一定の研究テーマに関する新たな研究開発に向けた戦略づくりを行います。
iii.研究コンソーシアムでは、研究開発プラットフォームの戦略に基づいて、革新的な研究開発を行います。
(2)「知」の集積と活用の場で推進する研究
既存の研究事業では実施できなかった、我が国農林水産・食品産業の従来の常識を覆し、新産業の創出に繋がるような革新的な研究開発等を推進します。
当面推進すべき研究領域として次の6つを設定しました。
(1)日本食・食産業のグローバル展開
(2)健康長寿社会の実現に向けた健康増進産業の創出
(3)農林水産業の情報産業化と生産システムの革新
(4)新たな生物系素材産業の創出
(5)次世代水産増養殖業の創出
(6)世界の種苗産業における日本イニシアチブの実現
(3)「知」の集積と活用の場の今後5年間の展開方向
「知」の集積と活用の場においては、生産現場の問題解決と経営革新につながる技術開発を推進し、生産者の所得向上に貢献することを目指します。また、オランダ(フードバレー)などの取組を踏まえ、継続的な評価と改善を行いつつ、5年、10年、15年という中長期的な視点で「知」の集積と活用の場を育てていきます。
3.その他
(参考)
第1回~第10回「知」の集積と活用の場の構築に向けた検討会資料等
https://www.affrc.maff.go.jp/docs/knowledge/knowledge/index.htm
<添付資料>(添付ファイルは別ウィンドウで開きます。)
お問合せ先
農林水産技術会議事務局研究推進課産学連携室
担当者:田中、舘澤、坂上
代表:03-3502-8111(内線5894)
ダイヤルイン:03-3502-5530
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