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農林水産技術会議

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平成22年度第9回農林水産技術会議の概要

1.日時 平成23年2月22日(火曜日) 10時00分~11時30分

2.場所 農林水産技術会議委員室

3.出席者

三輪会長、榊委員、西野委員、林委員、山本委員、

宮坂事務局長、小栗技術総括審議官、藤本研究総務官、松田研究総務官ほか

4.議題 

(1)重要課題に関する研究開発の方向

(エネルギー問題の解決に資する省エネ技術)

(2)平成24年度委託プロジェクト研究課題の検討

(3)「農業新技術2011」の選定

 

5.概要

(議題1 重要課題に関する研究開発の方向)

東京大学大学院工学研究科の西林准教授から、最新の研究成果として「錯体化学的アプローチによる温和な反応条件下での触媒的アンモニア合成法の開発(PDF:1,237KB)」について説明の後、意見交換を行った。

 

【西林准教授の説明の概要】

  • 現在の工業的アンモニア合成法であるハーバー・ボッシュ法は、高温高圧の条件下で反応を行う必要があること、反応に必要な水素は化石燃料由来の原料から調達することから、エネルギー多消費型のプロセスである。今後の地球環境への影響を考慮すると、省エネルギーの次世代型アンモニア合成法を開発する必要がある。
  • 金属錯体を触媒として用いた、温和な反応条件下でのアンモニア合成は、これまで限られた成果しかなかったが、我々は新たに作成したモリブデン錯体により、アンモニア合成を行うことに成功した
  • 今回、触媒として新たな錯体を見つけたことがブレークスルーのポイント。この錯体は、生物の窒素固定を担うニトロゲナーゼの活性部位の構造にモリブデンが含まれていることなどにヒントを得て作成したもの。自然のエッセンスを取り込んだ上で、人間の知恵を使って人工的に再現していくプロセスが重要
  • 新たに開発した合成法は、エネルギー消費や、CO2の排出が少ない手法であり、将来的にはアンモニアをエネルギー媒体として活用するアンモニア社会の実現に向け、大きな道が拓けるものと期待している。

 

【主な意見等】

  • このプロセスを工業化し、大量生産していくための課題は何か。エネルギーがどれくらい必要か、原料回収のコストはどれくらいかなど、コストの面で考慮すべき問題が出てくるのではないか。
  • 大学や民間企業との連携を深めていくことが次の課題。
  • 工学部や理学部には、本研究のように農学ではできない研究をしてもらいたいと考えている。
  • ハーバー・ボッシュ法の場合も、当時チリ硝石が枯渇して、戦争をするための火薬がなくなったため国家プロジェクトとして研究が行われたという経緯がある。
  • 本研究は、アンモニアをエネルギーとして使うためのプロセスとして非常に有望であるので、実用化に向けた大学や民間企業との連携や、国の総力を挙げた取組ができれば技術革新につなげていくことができるのではないか。

 

(議題2 平成24年度委託プロジェクト研究課題の検討)

平成24年度委託プロジェクト研究課題について事務局から状況を説明の後、意見交換を行った。

 

【主な意見等】

  • 個々のプロジェクト研究について、全体を統括する責任者が研究の進捗状況の管理などをしっかりと行っていく必要がある。
  • 研究をロードマップ(工程表)として検討していくためには、研究期間の各年次において、段階的にどのように研究を進めていくのかが分かるような資料を作成していく必要があるのではないか。
  • 今後の研究計画の作成や普及に向けた取組を行っていくため、行政ともしっかりと調整しながら進めていく必要がある。

 

(議題3 「農業新技術2011」の選定)

「農業新技術2011」の選定について事務局から説明の後、意見交換を行った。

 

【主な意見等】

  • 単なる技術の広報ではなく、普及に向けた取組まで紹介していくことが新しい取組であり、分かりやすく取組を進めていくことが重要。
  • 生産者への情報提供だけでなく、ブランドニッポンの取組のように、消費者に対して試食会を開催し、新品種をPRしたり、米粉を実際に使用する加工業者等へ情報提供していくことも重要ではないか。
  • 新たに開発された品種の積極的な導入が進んでいる事例もあるので、国や県、独法が総力をあげて普及に取り組んでいくことが重要。
  • 農業分野だけでなく、林野、水産分野の研究成果についても、同様な情報提供を行うことができないか。

お問合せ先

農林水産技術会議事務局研究調整課総括班

代表:03-3502-8111(内線5810)
ダイヤルイン:03-3502-7399
FAX番号:03-5511-8622

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