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農林水産技術会議

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第528回農林水産技術会議の概要

1.日時平成12年7月18日(火曜日)14時00分~16時50分

2.場所農林水産技術会議委員室

3.議題

(1)農業機械開発改良研究・技術開発戦略について

(2)日米科学技術協力合同委員会の結果について

(3)遺伝子組換え農作物等の環境安全性の確保に関する検討専門委員会の検討状況について

(4)「IT革命と農業の方向性」

「農業分野における情報研究の現状と方向性」

4.出席者

甕会長、鈴木委員、畑中委員、原田委員、佐々木委員、小高技術総括審議官、三輪農業研究センター所長、堤生物系特定産業技術研究推進機構理事長、亀若情報協会理事長、小林事務局長、岩元研究総務官、坂野研究総務官、海野総務課長ほか

5.議事概要

(1)農業機械開発改良研究・技術開発戦略について

黒元肥料機械課長から、資料1に基づき、農業機械開発改良研究・技術開発戦略について説明した後、以下のような質疑が行われた。

説明に関連して、生研機構としては、期別目標を示して具体的な成果を出していくことが重要と考えている。その際、今後は従来の農業機械の概念を超えて、エレクトロニクスなど他の分野の人にも農業機械の開発に積極的に入ってもらうようにすることが必要。そうすることで、若い人にとって魅力のある農業機械づくりとなり、魅力ある農業につながる。また、研究者は研究のための研究になりがちだが、コストについても農家の人が経営的に成り立つかという視点が重要であり、農家や普及センターの人の意見を吸い上げることが重要であると考えているとの発言があった。

ここで示されている汎用化の具体的内容としては、キャベツと白菜、キャベツと根菜類とに共用できる機械開発を目指すのかという確認と併せて、汎用化の視点は重要であるとの発言があった。

収穫機械について、判別が難しいものもあるのではとの質問があり、トマトなど色の変わるものは判別しやすいが、きゅうりなどは難しく、基礎的な研究がさらに必要であるとの回答があった。

キャベツの収穫機などは30年くらいやっており、農業機械の専門家は凝ったものを作る傾向があるが、シンプルな機械づくりが重要であり、いろいろな観点から検討して、実用化を図ってほしいとの意見があった。

前回、説明のあった農業分野別戦略において、水田作については機械化について触れられているが、園芸、畑作では、あまり触れられていない感がある。実用化のねらいをどこに置くかとか、栽培技術面での開発も必要という視点から、機械開発改良分野と作物分野とが充分に連携をとって技術開発を進める必要があるとの指摘があった。

(2)日米科学技術協力合同委員会の結果について

土屋国際研究課長から、資料2に基づき、日米科学技術協力合同委員会の結果について説明した後、以下のような質疑が行われた。

委員会ではゲノムのような大きなテーマが話し合われるが、協定に基づく共同研究のテーマは小粒なものが多く、ギャップがあるのは事実。農業の共同研究は日米だけでなく、むしろ我々の基軸はアジアにあり、どのようなスタンスで参加すればよいか、複雑な思いがある、との意見があった。

(3)遺伝子組換え農作物等の環境安全性の確保に関する検討専門委員会の検討状況について

吉田先端産業技術研究課長から、資料3に基づき、遺伝子組換え農作物等の環境安全性の確保に関する検討専門委員会の検討状況について説明した後、以下のような討議が行われた。

各国で国際会議が開催されているが、なるべく参加した方がよいとの指摘があり、OECDなどに当局からも参加しているとの回答があった。

この検討専門委員会における議論はマスメディアにも公開した方がよいとの意見があり、議事録は発言者名を伏せて全てホームページで公開しているとの回答があった。

(4)「IT革命と農業の方向性」

「農業分野における情報研究の現状と方向性」

三和日本総合研究所代表取締役専務から、資料4-1に基づき、「IT革命と農業の方向性」のテーマで、また、二宮農研センター研究情報部上席研究官から、資料4-2に基づき、「農業分野における情報研究の現状と方向性」のテーマで説明した後、以下のような討議が行われた。

デジタルデバイド以外に、ITの落とし穴みたいなものがあれば教えてほしいとの質問があり、心配なのは、発信している本人が実際にアクセスしているのかどうか分からないこと、第3者によるハッカー対策等があり、セキュリティー技術を駆使しているが、ある程度は割り切っているとの回答があった。

死蔵されているデータの活用について、データについては著作権がないし、データを提供しても業績評価につながらないという問題があるので、それらを解決したいとの意見があった。

データについては、あらゆる種類のものが数多くあり、活用するものはどれくらいの範囲で考えたらいいのかとの質問があり、将来、どのように使われるか分からないので、それを捨ててしまうのではなく、とりあえず、何でもデータベース化すればいいのではないかとの回答があった。

データを全部公開してしまうのはどうかとの指摘があり、IT文化は公開する代わりに相手にも公開を要求するというもので、共鳴、進化がキーワードとなっており、日本にはそのような思考があまりなく、データを死蔵させてしまうとの回答があった。

農林水産業においては、ITといっても、他分野に比べて発展のスピードが違うのではないかとの指摘があり、水産においては、農業と異なり、情報に対する認識がかなり高いし、農業においても、農業用の専用機を作り、情報をうまく整理して、一発で検索できるようにすれば、やらないと損という雰囲気になり、すぐ他分野に追いつくのではないかとの回答があった。

お問合せ先

農林水産技術会議事務局研究調整課総括班

代表:03-3502-8111(内線5810)
ダイヤルイン:03-3502-7399
FAX番号:03-5511-8622

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