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農林水産技術会議

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第523回農林水産技術会議の概要

1.日時平成12年2月15日(火曜日)14時00分~17時00分

2.場所農林水産技術会議委員室

3.議題

(1)組換え体利用専門委員会の検討結果について

(2)バイオセイフティ議定書について

(3)野菜・茶業試験場研究レビューについて

(4)農業環境技術研究所研究レビューについて

(5)パイオニア特別研究の新規課題(案)について

(6)「農業に関する技術の研究開発の促進に関する特別措置法」による研究成果と同法の廃止について

4.出席者

甕会長、高橋委員、畑中委員、原田委員、佐々木委員、小高技術総括審議官、中川原農業研究センター所長、堤生物系特定産業技術研究推進機構理事長、三輪事務局長、三野研究総務官、坂野研究総務官、海野総務課長ほか

5.議事概要

(1)組換え体利用専門委員会の検討結果について

吉田先端産業技術研究課長から、資料1-1に基づき、開発者から申請のあった1件の除草剤耐性イネの組換え体利用計画については、「農林水産分野等における組換え体の利用のための指針」に適用していると認められる旨の組換え体利用専門委員会報告を説明した後、同専門委員会報告は了承された。また、同課長から、資料1-2に基づき、「Btトキシン蛋白を花粉で発現する遺伝子組換えトウモロコシを国内で栽培する際の新たな安全性評価項目及び評価基準に関する組換え体利用専門委員会報告」を説明した後、同専門委員会報告は了承された。

(2)バイオセイフティ議定書について

吉田先端産業技術研究課長から、資料2に基づき、1月末にカナダのモントリオールで開催された生物多様性条約特別締約国会議において採択されたバイオセイフティ議定書について説明した後、質疑が行われた。その概要は以下のとおり。

3番目の(イ)の「環境放出への意図はない」におけるこぼれ落ちた種子の取扱いについて質問があり、そういうものについても、我が国では影響評価を行っているとの説明があった。

(3)野菜・茶業試験場研究レビューについて

佐藤研究管理官から、資料3-1に基づき、野菜・茶業試験場の研究レビュー実施に当たっての基本認識と主な指摘事項を説明し、続いて、中村野菜・茶業試験場長から、資料3-2に沿って指摘事項に対する対応(案)を説明した後、討議が行われた。その概要は以下のとおり。

茶園の地下水汚染の問題に関連して、海外の丘陵地には茶園が広がり環境問題を生じているところがあるが、海外協力においても対応しているのかとの質問があり、これに対し、一斉栽培による影響は聞くが、途上国からプロジェクト案件として上がってきてはおらず、今のところ協力は行われていないが、アグロフォレストリーについてコンサルタントを通じて取り組んだものがあり、全体として、土壌流亡を防ぐための調査は実施しているとの回答があった。

トレニアの形質転換、ナスの単為結果性、キャベツの機械化栽培技術、X線照射花粉による種なしスイカの作出技術、茶の機能性研究について、今後どのような方向にもっていく考えか、いつまでも幅広い基礎研究ばかりやっているよりも、具体的な成果を見せていかないといけないのではないかとの指摘があり、例えば、沖縄でX線照射花粉による種なしスイカを作ろうと現場で取り組んでいるとの回答があった。

水田農業における野茶作の技術について質問があり、野菜の面積が減る中で、積極的に取り組んでおり、冬期の水田への野菜作付、そのための耐湿性の研究が重要であるとの回答があった。

中間母本の育成は当場の成果であり、今後とも完成した品種よりも特性のある中間母本を出していくことになると思うので、これらの中間母本を使って育成した品種はきちんと把握する必要があるとの指摘があった。

(4)農業環境技術研究所研究レビューについて

佐藤研究管理官から、資料4-1に基づき、農業環境技術研究所の研究レビュー実施に当たっての基本認識、研究レビューにおける主な指摘事項について説明し、続いて、西尾農業環境技術研究所長から、資料3-2に沿って指摘事項に対する対応(案)を説明した後、討議が行われた。その概要は以下のとおり。

ダイオキシン分析について質問があり、これに対し、ダイオキシン類の野菜等への付着・吸収の研究を始めたところであり、自前の分析施設がないので外部委託しているが、共同分析センターが今年の7月くらいには完成する予定であり、定員を確保し、対応を強化したいとの発言があった。現在、新規を含めて2つのプロジェクトを行っているが、農薬分野の研究者だけでなく、水質、土壌の研究者を巻き込んで研究を進める。確認するまでのタイムラグによって汚染された農産物が出回ってしまうので、分析の迅速化が重要だが、自前の施設であれば分析に要する時間を短くできるとの説明があった。

さらに、ダイオキシン対策研究に関する予算の十分な確保等について質問があり、かなりの額を補正も含めた予算で対応しているが、研究者、専門家が足りないのが実態で、人を養成しながらやらないといけないとの回答があった。また、クリプトスポリジウムによる水道水汚染が問題となったとき、山形県内で分析できる者は1人しかおらず、分析に時間を要した経験を踏まえ、危機管理として、きちんと対応できる体制が必要であるとの指摘があった。

農業環境インベントリー計画について質問があり、予算とのギャップにより具体化はまだであるが、土壌モノリス500本、昆虫標本120万点に、植物標本も多数存在するなどベースの部分はあるので、これを1ヶ所に集中して内部でお互いに使えるようにデータベースを構築したいとの回答があった。

(5)パイオニア特別研究の新規課題(案)について

新保研究開発課長から、資料5に基づき、パイオニア特別研究の新規課題(案)について説明があった後、以下のような討議が行われ、課題(案)については了承された。

今後の本予算の動向について質問があり、先端的な研究分野は研究のスピードも早く研究ニーズも高いので、拡充の方向で考えていきたいとの回答があった。

成果の評価について質問があり、研究の終了時に評価するほか、途中、毎年度進捗状況を評価し、アドバイスを受けることになっているとの回答があった。

(6)「農業に関する技術の研究開発の促進に関する特別措置法」による研究成果と同法の廃止について

月山民間研究推進室長から、資料6-1に基づき、標記の法を廃止する法律案について説明があり、生研機構の小林総括プロジェクトリーダーから、資料6-2に基づき、研究開発の成果と期待される効果を説明した後、質疑が行われた。

お問合せ先

農林水産技術会議事務局研究調整課総括班

代表:03-3502-8111(内線5810)
ダイヤルイン:03-3502-7399
FAX番号:03-5511-8622

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