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農林水産技術会議

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2013年

1.リンゴの摘果が楽にできるハサミを開発 -新しい3枚刃構造で手の負担を軽減-(PDF:187KB)

独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 生物系特定産業技術研究支援センターは、岩手県農業研究センター、株式会社 サボテンと共同で肥大前のリンゴの実を間引く摘果作業を軽減できる専用ハサミを開発しました。3枚刃構造で中央の刃を中心果に向けて挿入し、左右の刃が中央に向け閉じることで同時に複数の実を切断でき、手の負担軽減と作業速度のアップにつながると期待されます。

2.森林用ドロップネットと運用方法の開発-山林における安全かつ効果的なニホンジカ密度低減に期待-(PDF:312KB)

独立行政法人 森林総合研究所は、京都府農林水産技術センター、京都府森林保全課、一般社団法人 京都府猟友会南丹支部猟友会と共同で、運搬設置が容易で作業者に安全な、ニホンジカ捕獲のための森林用ドロップネットを開発しました。国立公園、畜舎や人家周辺など銃器やくくりわなが使えない場所で、少数からなる群れごと捕獲することが可能であり、繰り返し同じ場所で使用できます。ニホンジカ密度低減につながると期待されます。

3.新規食品素材「米ゲル」-多彩な用途で小麦の代替と食品の低カロリー化に期待-(PDF:337KB)

独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 食品総合研究所は、高アミロース米を原料に、新規ゲル素材の製造法を開発しました。柔らかいゼリータイプから高弾性のゴム状まで幅広い物性を持つ素材が調整できます。米粉に加工する必要がなく、低コストで生産が可能となります。今後、小麦粉を使わない代替食品、油脂を低減した低カロリー食品等への利用につながると期待されます。

4.定置型イチゴ収穫ロボットを開発 -大幅な省力化に期待-(PDF:191KB)

独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 生物系特定産業技術研究支援センターは、シブヤ精機 株式会社、愛媛県農林水産研究所と共同で、イチゴの収穫作業について、その自動化に取り組み、定位置で自動収穫を行う定置型イチゴ収穫ロボットを開発しました。循環式移動栽培装置と組み合わせたロボットシステムは、画像処理で収穫適期の果実のみを収穫します。判別装置の改良により昼間の収穫が可能となり、稼働時間の拡大を達成しました。また、ロボットの低コスト化も実現しました。大幅な省力化が期待されます。

5.コメの粒数を左右する遺伝子(TAWAWA1)の発見! -イネの収量アップへの期待が高まる-(PDF:528KB)

国立大学法人 東京大学、国立大学法人 岡山大学、独立行政法人 農業生物資源研究所は、イネの穂にできる粒(コメ)の数を決める遺伝子(TAWAWA1)を発見しました。TAWAWA1遺伝子の働きが高まった変異体とコシヒカリを交配した系統では、株当たりの玄米重が増加しました。今後、この遺伝子の働きを利用した品種の実用化が期待されます。

6.β-クリプトキサンチンの血中濃度が高い中高年女性は骨粗しょう症になりにくい -ミカンの骨粗しょう症発症予防効果に期待-(PDF:247KB)

独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 果樹研究所と国立大学法人 浜松医科大学は、ウンシュウミカンに特徴的に多く含まれているカロテノイド色素であるβ-クリプトキサンチンの血中濃度が高い中高年女性は、低い人に比べて骨粗しょう症の発症率がおよそ92%低いことを発見しました。ミカンの骨粗しょう症発症予防につながることが期待されます。

7.高CO2濃度によるコメの増収効果は高温条件下で低下 -気候の違う2地点のFACE(開放系大気二酸化炭素増加)実験により確認-(PDF:418KB)

独立行政法人 農業環境技術研究所、株式会社 太陽計器、秋田県農業試験場、秋田県立大学、独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 東北農業研究センター、国立大学法人 岩手大学、国立大学法人 東北大学大学院農学研究科は、従来考えられていた大気CO2濃度の上昇によるコメの増収が、温暖化が進行した際には期待されるほど大きくならない可能性を示しました。

8.米粉パンに適した水稲新品種「ゆめふわり」を育成 -「やわらかい」「しっとり」「もっちり」な米粉パンに-(PDF:168KB)

独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 東北農業研究センターは、米粉専用品種「ゆめふわり」を育成しました。「ゆめふわり」の米粉は、「あきたこまち」と比べて損傷デンプンの割合が低く、粒径の小さい、パンに適した米粉となります。平成26年に米粉パンの販売が計画されており、今後の米粉需要拡大に貢献すると期待されます。

9.高設イチゴ栽培を省力化する「無育苗栽培方法」を確立 -育苗期間の大幅な短縮と育苗労力の軽減を実現-(PDF:228KB)

島根県農業技術センターは、高設ベッド栽培による促成イチゴ作型で収穫時期と育苗作業時期の重なりを回避し、省力化を可能とする「無育苗栽培方法」を開発しました。本技術により育苗にかかる労力の大幅な減少が達成され、作業時間、育苗経費の大幅な削減による経営の安定化につながることが期待されます。

10.コメ・コムギ 3ヶ月前に豊凶予測 -世界の2割の栽培面積で-(PDF:813KB)

独立行政法人 農業環境技術研究所及び独立行政法人 海洋研究開発機構は、コメ・コムギの豊凶を世界の栽培面積の約2割について、収穫3ヶ月前の短期予測(季節予測)に基づいて予測できることを示しました。全世界を対象とする豊凶の予測技術開発は世界で初めてです。

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